JP2000204003A - 水分散性農薬製剤 - Google Patents

水分散性農薬製剤

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JP2000204003A
JP2000204003A JP11004839A JP483999A JP2000204003A JP 2000204003 A JP2000204003 A JP 2000204003A JP 11004839 A JP11004839 A JP 11004839A JP 483999 A JP483999 A JP 483999A JP 2000204003 A JP2000204003 A JP 2000204003A
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water
dispersible
melting point
preparation according
silicate
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Naonobu Hamada
尚信 浜田
Hiroyuki Furusawa
裕之 古澤
Kazuya Nakayama
和也 中山
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Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】保存安定性の良好な水分散性農薬製剤を提供す
る。 【解決手段】融点が30〜100℃である除草活性化合
物、界面活性剤および含水珪酸塩を含有する水分散性農
薬製剤で含水珪酸塩が、含水珪酸カルシウムで、その結
晶形態が、ジャイロライト型のものが好ましい。又含水
珪酸塩の見かけ比重が、0.05〜0.2で、吸油量
が、300〜1500ml/100gであるものが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低融点固体状の除
草活性化合物の長期保存安定性が改善される水分散性農
薬製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】低融点固体状の農薬活性化合
物を水分散性農薬製剤化し、そのものを長期間保存した
場合に、保存温度が変動することで農薬活性化合物が液
体と固体の状態変化を繰り返す結果、原体粒子の結晶が
成長することにより物理性が劣化することがある。例え
ば、水和剤では懸垂率や粉末度の低下、顆粒水和剤では
水中崩壊性、分散性、懸垂率および粉末度の低下、とし
て現れることがあった。このような現象が原因となっ
て、薬剤散布時にノズル等の詰まりが起こったり、効果
が不十分であったり、薬害が生じたりすることがあっ
た。
【0003】このような課題を解決するために、特開平
2−279603号公報には農薬活性化合物を多量の有
機溶媒に溶かして製剤化する方法が報告されているが、
これらの有機溶媒の臭気や引火性、植物体への薬害の問
題などがある。さらに、多量の有機溶媒を含む水和剤や
顆粒水和剤で良好な物理性を有するものを得るには界面
活性剤の添加量を多くする必要があり、コスト高になる
など多くの課題が残されていた。
【0004】また、特開昭58−902号公報および特
開平5−221803号公報には、珪酸塩を含有する水
分散性農薬製剤が記載されている。しかしながら、いず
れの公報にも低融点固体状の除草活性化合物を含有する
製剤に関する記載はなく、また製剤の保存安定性に関す
る記載もない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述のよ
うな課題を解消するために種々検討を重ねた結果、低融
点固体状の除草活性化合物を含有する水分散性農薬製剤
に、含水珪酸塩を添加することにより長期保存安定性が
改善されること見い出し、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、融点が30〜100℃で
ある除草活性化合物、界面活性剤および含水珪酸塩を含
有する水分散性農薬製剤に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に使用される除草活性化合
物は、融点が30〜100℃のものであるが、融点が3
0〜70℃のものは、より顕著に長期保存安定性が改善
され、融点が30〜50℃のものは、さらに顕著に長期
保存安定性が改善される。
【0008】融点が30〜100℃の除草活性化合物と
して、例えば、IPC(一般名/融点41.4℃)、フ
ェノチオール(一般名/融点41〜42℃)、インダノ
ファン(一般名/融点60〜61.1℃)、アニロホス
(一般名/融点50.5〜52.5℃)、シハロホップ
ブチル(一般名/融点48〜49℃)、ジメピペレート
(一般名/融点38.8〜39.3℃)、アラクロール
(一般名/融点40〜41℃)、ナプロパミド(一般名
/融点69.5℃)、ジメタメトリン(一般名/融点6
5℃)、ベンフレセート(一般名/融点30.1℃)、
トリフルラリン(一般名/融点49℃)、ベスロジン
(一般名/融点66℃)、ペンディメタリン(一般名/
融点58℃)、ジチオピル(一般名/融点65〜67
℃)、アミプロホスメチル(一般名/融点66〜67
℃)、SAP(一般名/融点34.4℃)、アイオキシ
ニル(一般名/融点59〜60℃)、2,4−D(一般
名/融点85〜87℃)、MCPB(一般名/融点10
0℃)、MCPP(一般名/融点94〜95℃)、フェ
ノキサプロップエチル(一般名/融点85〜87℃)、
キザロホップエチル(一般名/融点91.7〜92.1
℃)、ビフェノックス(一般名/融点87〜88℃)、
ピリブチカルブ(一般名/融点85.7〜86.2
℃)、プロパニル(一般名/融点92〜93℃)、テニ
ルクロール(一般名/融点72〜74℃)、リニュロン
(一般名/融点93〜94℃)、シメトリン(一般名/
融点82〜83℃)、アメトリン(一般名/融点84〜
86℃)、オキサジアゾン(一般名/融点90℃)、エ
トベンザニド(一般名/融点94.5℃)、NIP(一
般名/融点70〜71℃)、フェントラザミド(一般名
/融点79℃)およびイソプロパゾール(一般名/融点
79.5〜80.5℃)などが挙げられる。これら除草
活性化合物の中では、IPCが好ましい。
【0009】上記の融点が30〜100℃の除草活性化
合物は、製剤中に通常0.1〜60重量%、好ましくは
1〜40重量%、より好ましくは5〜35重量%含まれ
る。また、融点が30〜100℃の除草活性化合物は1
種類もしくは2種類以上混合してもよい。また、その他
の農薬活性化合物と混合してもよい。
【0010】本発明に用いられる含水珪酸塩としては、
含水珪酸アルミニウム、含水珪酸カルシウムおよび含水
珪酸マグネシウムが挙げられ、これらの2種以上を併用
してもよい。これらのうち好ましいものは、水分散性農
薬製剤の長期保存安定性の面から、含水珪酸カルシウム
である。含水珪酸カルシウムは、市販されているものと
して、ソ−レックスCM(商品名/徳山ソーダ製)、フロ
ーライトR(商品名/徳山ソーダ製)、マイクロセルE
(商品名/ジョンズマルビル製)および珪酸カルシウム
(富田製薬製)などが知られている。
【0011】本発明に用いられる含水珪酸塩の結晶形態
は、ジャイロライト型が好ましい。
【0012】また、本発明に用いられる含水珪酸塩の見
かけ比重は、0.05〜0.2が好ましい。
【0013】本発明における含水珪酸塩の吸油量とは、
JISK6220の方法によるものであり、含水珪酸塩
をアマニ油と練り合わせて竪練り状とするのに要するア
マニ油の量を意味し、本発明に使用される含水珪酸塩の
吸油量は300〜1500ml/100gが好ましい。
【0014】また、含水珪酸塩の添加量は、融点が30
〜100℃の除草活性化合物1重量部に対して通常0.
1〜1.5重量部、好ましくは0.3〜0.8重量部であ
る。
【0015】本発明の水分散性農薬製剤としては、水和
剤、顆粒水和剤などが挙げられる。
【0016】本発明で用いる界面活性剤としてのノニオ
ン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンア
ルキル(C1218)エーテル、アルキルナフトールのエ
チレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレン(モノま
たはジ)アルキル(C812)フェニルエーテル、ポリ
オキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C812
フェニルエーテルのホルマリン縮合物、ポリオキシエチ
レン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジ
ルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジ
またはトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテ
ル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジまたはトリ)スチ
リルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ
またはトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマー、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマ
ー、アルキル(C1218)ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンブロックポリマーエーテル、アルキル(C
812)フェニルポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロックポリマーエーテル、ポリオキシエチレンビ
スフェニルエーテル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸(C1218)モノエステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸(C1218)ジエステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸(C1218
エステル、グリセロール脂肪酸エステルエチレンオキサ
イド付加物、ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、硬化
ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、アルキル(C12
18)アミンエチレンオキサイド付加物および脂肪酸(C
1218)アミドエチレンオキサイド付加物等のポリエチ
レングリコール型界面活性剤、例えばグリセロール脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエ
リスリトール脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸(C
1218)エステル、ソルビタン脂肪酸(C1218)エス
テル、ショ糖脂肪酸エステル、多価アルコールアルキル
エーテルおよび脂肪酸アルカノールアミド等の多価アル
コール型界面活性剤、例えばアセチレングリコール、ア
セチレンアルコール、アセチレングリコールのエチレン
オキサイド付加物およびアセチレンアルコールのエチレ
ンオキサイド付加物等のアセチレン系界面活性剤ならび
にアルキルグリコシド等が挙げられる。
【0017】アニオン性界面活性剤としては、例えば、
ポリアクリル酸塩、ポリメタアクリル酸塩、ポリマレイ
ン酸塩、マレイン酸とオレフィン(例えばイソブチレン
およびジイソブチレン等)との共重合物の塩、アクリル
酸とイタコン酸の共重合物の塩、メタアクリル酸とイタ
コン酸の共重合物の塩、マレイン酸とスチレンの共重合
物の塩、アクリル酸とメタアクリル酸の共重合物の塩、
アクリル酸とアクリル酸メチルエステルとの共重合物の
塩、アクリル酸と酢酸ビニルとの共重合物の塩、アクリ
ル酸とマレイン酸の共重合物の塩、N−メチル−脂肪酸
(C1218)サルコシネート、樹脂酸塩および脂肪酸
(C1218)塩等のカルボン酸塩、例えばアルキル(C
1218)硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル
(C1218)エーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチ
レン(モノまたはジ)アルキル(C 812)フェニルエ
ーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(モノまた
はジ)アルキル(C812)フェニルエーテルのポリマ
ーの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(モノ、ジま
たはトリ)フェニルフェニルエーテル硫酸エステル塩、
ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフ
ェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン
(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル硫酸
エステル塩、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはト
リ)スチリルフェニルエーテルのポリマーの硫酸エステ
ル塩、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロッ
クポリマーの硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化脂肪酸
エステル、硫酸化脂肪酸および硫酸化オレフィン等の硫
酸エステル塩、例えばパラフィン(C 1222)スルホン
酸塩、アルキル(C812)ベンゼンスルホン酸塩、ア
ルキル(C812)ベンゼンスルホン酸のホルマリン縮
合物の塩、クレゾールスルホン酸のホルマリン縮合物の
塩、α−オレフィン(C1416)スルホン酸塩、ジアル
キル(C812)スルホコハク酸塩、リグニンスルホン
酸塩、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル
(C812)フェニルエーテルスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキル(C1218)エーテルスルホコハク
酸ハーフエステル、ナフタレンスルホン酸塩、(モノま
たはジ)アルキル(C16)ナフタレンスルホン酸塩、
ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、(モノ
またはジ)アルキル(C16)ナフタレンスルホン酸の
ホルマリン縮合物の塩、クレオソート油スルホン酸のホ
ルマリン縮合物の塩、アルキル(C812)ジフェニル
エーテルジスルホン酸塩、イゲポンT(商品名)、ポリ
スチレンスルホン酸塩およびスチレンスルホン酸とメタ
アクリル酸の共重合物の塩等のスルホン酸塩、ならび
に、例えばアルキル(C812)リン酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキル(C1218)エーテルリン酸
エステル塩、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アル
キル(C812)フェニルエーテルリン酸エステル塩、
ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)アルキル
(C812)フェニルエーテルのポリマーのリン酸エス
テル塩、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フ
ェニルフェニルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシ
エチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエー
テルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレン(モノ、ジ
またはトリ)スチリルフェニルエーテルリン酸エステル
塩、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリ
ルフェニルエーテルのポリマーのリン酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマ
ーのリン酸エステル塩、ホスファチジルコリン、ホスフ
ァチジルエタノールイミンおよび縮合リン酸塩(例えば
トリポリリン酸塩等)等のリン酸エステル塩が挙げられ
る。ここでいう塩としては、アルカリ金属(リチウム、
ナトリウムおよびカリウム等)、アルカリ土類金属(カ
ルシウムおよびマグネシウム等)、アンモニウムおよび
各種アミン(例えばアルキルアミン、シクロアルキルア
ミンおよびアルカノールアミン等)等が挙げられる。
【0018】カチオン性界面活性剤としては、例えばア
ルキルアミン塩およびアルキル4級アンモニウム塩等が
挙げられる。
【0019】両性界面活性剤としては、ベタイン型およ
びアミノ酸型等が挙げられる。
【0020】その他の界面活性剤としては、シリコーン
系界面活性剤およびフッ素系界面活性剤が挙げられる。
【0021】水分散性農薬製剤の長期保存安定性の面か
ら好ましい界面活性剤としては、POEアルキルフェニ
ルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リ
グニンスルホン酸塩およびアルキルナフタレンスルホン
酸塩が挙げられる。
【0022】本発明で使用する固体担体としては、例え
ば石英、方解石、海泡石、ドロマイト、チョーク、カオ
リナイト、パイロフィライト、セリサイト、ハロサイ
ト、メタハロサイト、木節粘土、蛙目粘土、陶石、ジー
クライト、アロフェン、シラス、きら、タルク、ベント
ナイト、活性白土、酸性白土、軽石、アタパルジャイ
ト、ゼオライトおよび珪藻土等の天然鉱物質、例えば焼
成クレー、パーライト、シラスバルーン、バーミキュラ
イト、アタパルガスクレーおよび焼成珪藻土等の天然鉱
物質の焼成品、例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸アンモ
ニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水
素二アンモニウム、リン酸二水素アンモニウムおよび塩
化カリウム等の無機塩類、例えばブドウ糖、果糖、ショ
糖および乳糖などの糖類、例えば澱粉、粉末セルロース
およびデキストリン等の多糖類、例えば尿素、尿素誘導
体、安息香酸および安息香酸の塩等の有機物、例えば木
粉、トウモロコシ穂軸、クルミ殻およびタバコ茎等の植
物類、フライアッシュ、ホワイトカーボンならびに肥料
等が挙げられる。
【0023】ベントナイトの具体例としては、例えばク
ニゲルVA(商品名/クニミネ工業(株)製)、クニゲ
ルV2(商品名/クニミネ工業(株)製)、穂高ベント
ナイト(商品名/豊順洋行(株)製)、妙義ベントナイ
ト(商品名/豊順洋行(株)製)、榛名ベントナイト
(商品名/豊順洋行(株)製)、ベントナイトスーパー
クレイ(商品名/豊順洋行(株)製)および粒状ベント
ナイト(商品名/豊順洋行(株)製)等のナトリウムベ
ントナイトならびにクニボンド(商品名/クニミネ工業
(株)製)等のカルシウムベントナイトが挙げられる。
【0024】ベントナイト以外の天然鉱物質の具体例と
しては、H微粉(商品名/浅田製粉(株)製)、ネオキ
ャリアK(商品名/浅田製粉(株)製)、フバサミKク
レー(商品名/フバサミクレー(株)製)および特雪F
クレー(商品名/昭和鉱業(株)製)等が挙げられる。
【0025】炭酸カルシウムの具体例としては、ミクロ
カル250(商品名/青倉石灰工業(株)製)、ミクロ
カル100(商品名/青倉工業(株)製)、NS#10
0(商品名/日東粉化工業(株)製)、NS#200
(商品名/日東粉化工業(株)製)、NS#3000
(商品名/日東粉化工業(株)製)およびスーパーSS
(商品名/丸尾カルシウム(株)製)等が挙げられる。
【0026】本発明の好ましい実施態様の組み合わせを
第1表に示す。表中のNo.の値が大きいほど、より好ま
しい組み合わせである。なお、第1表中の略号および用
語の意味は下表の通りである。
【0027】
【表1】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 用語および略号 意味 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― PAP POEアルキルフェニルエーテル硫酸塩 ABS アルキルベンゼンスルホン酸塩 LS リグニンスルホン酸塩 ANS アルキルナフタレンスルホン酸塩 吸油量 含水珪酸塩100g当たりのアマニ油吸油量(g) 含有量 除草活性化合物1重量部に対する、含水珪酸塩の重量部 − 特に限定されない ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】
【0035】
【表9】
【0036】
【表10】
【0037】
【表11】
【0038】
【表12】
【0039】
【表13】
【0040】
【表14】
【0041】
【表15】
【0042】
【表16】
【0043】
【表17】
【0044】本発明の水分散性農薬製剤は、使用分野を
選ばず、水田、畑および果樹園などの農耕地ならびに非
農耕地で使用できる。散布の方法は、当該農薬製剤を水
に希釈し、希釈液を散布する。希釈水の量は当該農薬製
剤に対して、通常1〜10000倍である。
【0045】
【実施例】次に本発明の実施例を具体的に挙げて説明す
るが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
なお、部とあるのはすべて重量部を示す。
【0046】〔実施例1〕80℃で加温溶融したIPC
25部をフローライトR(商品名/徳山ソーダ製の含水
珪酸カルシウム/吸油量 400ml/100g/見かけ比重 0.1
0)20部に加え、よく混合した。その溶融混合物にさ
らにPOEアルキルフェニルエーテル硫酸塩3部、リグ
ニンスルホン酸ナトリウム5部、クレー47部を加え混
合した。その後、室温まで冷却した。次いで、ジェット
オーマイザー0101(商品名/セイシン企業製)で粉
砕して、本発明の水和剤を得た。
【0047】〔実施例2〕80℃で加温溶融したIPC
30部に、マイクロセルE(商品名/ジョンズマルビル
製の含水珪酸カルシウム/吸油量 490ml/100g/見かけ
比重 0.10)12部を加え、よく混合した。その混合物
にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム3部、リグニ
ンスルホン酸カルシウム5部、炭酸カルシウム50部を
加え混合した。次いで、ジェットオーマイザー0101
(商品名/セイシン企業製)で粉砕して、本発明の水和
剤を得た。
【0048】〔実施例3〕80℃で加温溶融したIPC
15部を、フローライトR(商品名/徳山ソーダ製の含
水珪酸カルシウム/吸油量 400ml/100g/見かけ比重 0.
10)12部、炭酸カルシウム43部、リグニンスルホン
酸ナトリウム10部、アルキルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム5部、硫酸アンモニウム15部に加え混合し
た。その後、ジェットオーマイザー0101(商品名/
セイシン企業製)で粉砕した。さらにその粉砕物に、水
を加え混練した。次いで、混練物を押し出し造粒機を用
いて造粒した。その後、乾燥して、本発明の顆粒水和剤
を得た。
【0049】〔比較例1〕フローライトR20部の代わ
りにカープレックス#80(商品名/塩野義製薬製の含
水珪酸)20部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、水和剤を得た。。
【0050】〔比較例2〕マイクロセルE12部の代わ
りに、炭酸カルシウム12部を用いた以外は実施例2と
同様にして、水和剤を得た。
【0051】〔比較例3〕フローライトR12部の代わ
りにカープレックス#80(商品名/塩野義製薬製の含
水珪酸)12部を用いた以外は、実施例3と同様にし
て、顆粒水和剤を得た。
【0052】〔試験例1〕 均一分散性試験 実施例1、2、3および比較例1、2、3で得られた各
々の水和剤および顆粒水和剤の100gをアルミ袋に封
入し、40℃で30日保存した後に50gを取り、45
μmの篩いを用いて湿式の篩い試験を行い、篩い上の残
留物を蒸発皿に移して、乾燥後秤量し、篩いを通過した
製剤の割合を下式より粉末度として求めた。
【0053】
【数1】粉末度(%)=(1−A/50)×100
【0054】A:篩い上残留物の乾燥重量(g) 結果を、製造直後のものと合わせて第2表に示す。粉末
度は、その値が大きいほど水希釈液中での均一分散性が
良好であることを表す。
【0055】
【表18】
【0056】〔試験例2〕 懸濁安定性試験 製造直後および40℃で30日保存した実施例3、比較
例3の顆粒水和剤について、以下に示す方法で懸濁安定
性を試験した。20℃の恒温水温中に、3度硬水250
mlを入れた250ml容共栓付きシリンダーを設置し、各
々の顆粒水和剤500mgをそのシリンダー内に入れて懸
濁させ、15分後にシリンダー中央部から各25mlサン
プリングして、高速液体クロマトグラフィーにて分析し
て下式より懸垂率を求めた。
【0057】
【数2】懸垂率(%)=(C×10/B)×100
【0058】B:シリンダーに入れた顆粒水和剤中の除
草活性化合物の重量 C:採取した希釈液中の除草活性化合物の重量 結果を第3表に示す。懸垂率は、その値が大きいほど水
希釈液中での懸濁安定性が良好であることを表す。
【0059】
【表19】
【0060】
【発明の効果】本発明の水分散性農薬製剤は保存安定性
に優れており、長期間保存した場合でも均一分散性およ
び懸濁安定性等の物理性の劣化の極めて少ない優れたも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 47/20 A01N 47/20 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が30〜100℃である除草活性化
    合物、界面活性剤および含水珪酸塩を含有する水分散性
    農薬製剤。
  2. 【請求項2】 除草活性化合物の融点が、30〜70℃
    である請求項1記載の水分散性農薬製剤。
  3. 【請求項3】 除草活性化合物の融点が、30〜50℃
    である請求項1記載の水分散性農薬製剤。
  4. 【請求項4】 水分散性農薬製剤が、水和剤である請求
    項1ないし3記載の水分散性農薬製剤。
  5. 【請求項5】 水分散性農薬製剤が、顆粒水和剤である
    請求項1ないし3記載の水分散性農薬製剤。
  6. 【請求項6】 除草活性成分が、IPCである請求項1
    ないし5記載の水分散性農薬製剤。
  7. 【請求項7】 界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホ
    ン酸塩、リグニンスルホン酸塩およびアルキルナフタレ
    ンスルホン酸塩から選ばれる1種以上である請求項1な
    いし6記載の水分散性農薬製剤。
  8. 【請求項8】 含水珪酸塩が、含水珪酸カルシウムであ
    る請求項1ないし7記載の水分散性農薬製剤。
  9. 【請求項9】 含水珪酸塩の結晶形態が、ジャイロライ
    ト型である請求項1ないし8記載の水分散性農薬製剤。
  10. 【請求項10】 含水珪酸塩の見かけ比重が、0.05
    〜0.2である請求項1ないし9記載の水分散性農薬製
    剤。
  11. 【請求項11】 含水珪酸塩の吸油量が、300〜15
    00ml/100gである請求項1ないし10記載の水
    分散性農薬製剤。
  12. 【請求項12】 除草活性化合物1重量部に対して、含
    水珪酸塩を0.1〜1.5重量部含有する請求項1ない
    し11記載の水分散性農薬製剤。
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