スマホ壁紙付録付!『Beep21』B-SPEC斗々屋堂─第5回「ソニック2編(前編)」Cover Illustration : エッグマン&メカソニック
注目の「ソニック2」開発秘話の続き!
『Beep21』の好評連載企画
JUDY TOTOYA(山口恭史)氏の
「斗々屋堂」。
前回からいよいよアメリカで開発の始まった
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」の秘話が
語られていきます。
恒例の『Beep21』購読者特典の特製スマホ壁紙付録イラストは、エッグマンとメカソニックです。JUDY TOTOYA氏描き下ろしの新作イラストをぜひみなさんゲットしてください!
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「ソニック2」の各ステージについて
第5回目の連載は前回に引き続きソニック2編(中編)になります。
前回はキャラクターメインに語りましたが、今回はステージに関する話となります。
(「ソニック」では各ステージをゾーンと呼称していますが、ここではわかりやすいように固有名称以外ではステージとして表記します)
開発初期段階でステージに関していくつかのコンセプトアートを作りましたが、あの段階ではゲームシステム的にどのくらいの容量が使えてどのような作り方が可能なのかはわからない状態でした。
この時点では、あくまでもこういう感じにできれば良いなというイメージでしかありません。
先行でキャラクター作成していましたが、ソニックというゲームはキャラクターの魅力以外にグリーンヒルゾーンの当時の3DCGのイメージを2Dに落とし込んだような彩度の高い洗練された背景のインパクトもかなり大きな要素だったと思います。
なので、あのステージのグラフィックをデザインした石渡さんをなんとかアメリカに呼んでプロジェクトに参加させてほしいという要望がかなって、彼女はステージグラフィックのメインスタッフとしてソニック2に参加することになりました。
自分はアートディレクターという立場ではありましたが、メカニックの入っているステージ以外はソニック1作目のイメージをしっかり持っている彼女をメインとして進めてもらい、2でのコンセプトやグラフィック面でのパワーアップしなければいけない部分などを自分が補助的にアドバイスする形でプロジェクトを進めることになります。
グラフィックとは別に、マップの構成やギミックを作るプランナーでありレベルデザインを考えるのは当初安原(広和)君1人でしたが、さすがに前作より広大なマップ、種類の増えたステージを一人でこなすのは無理があって、日本から安原君のサブとして新人の安東君が呼ばれます。
序盤はマップデザインに安原、安東の2人、グラフィックに石渡、クレッグ、ブレンダと自分。
途中からヘルプで日本から小玉(理恵子)さん、新人グラフィッカーのトムが加わります。
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