品薄続くコメ 国の「備蓄米」、なぜ使わないのか? その理由

備蓄米=農林水産省提供
備蓄米=農林水産省提供

 コメの品薄が続いています。一部で新米も出回り始めていますが、たしか国の「備蓄米」もあったはず。大阪府の吉村洋文知事が政府に放出を要請するなど改めて注目されていますが、国は慎重姿勢です。その理由を探りました。

 Q お米の品薄(しなうす)が続いているけど、国が備蓄(びちく)しているって聞いたよ。

 A 1993年の大凶作(だいきょうさく)で「平成の米騒動(こめそうどう)」とも呼ばれるコメ不足に陥(おちい)ったことを受け、政府は95年に法律を定めてコメの備蓄を制度化しました。「10年に1度の不作や、通常の不作が2年続いた場合も対処できる水準」として、100万トン程度を目安に蓄(たくわ)えており、2024年6月末現在、91万トンの備蓄があります。

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