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NTTドコモ、「903i」シリーズなど14機種の新端末を発表
「メガゲーム」やプリインストールのゲームアプリを紹介

NTTドコモ執行役員の夏野剛氏
10月12日 発表会開催

「メガゲーム」と端末性能の強化により、「ゲーム専用機は要らない」とアピール
 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)は、携帯端末「903i」シリーズなど、計14機種の新型端末の発表会を開催した。

 今回発表された端末は、「903i」シリーズでは、D903i、F903i、M903i、P903i、SH903i、SO903iの6機種と、ワンセグ対応機種として、D903iTV、P903iTV、SH903iTVの3機種、HSDPA対応機種として、F903iX HIGH-SPEED、P903iX HIGH-SPEEDの2機種。さらに「SIMPURE」シリーズでは、SIMPURE L1、SIMPURE N1の2機種。またビジネス向け端末として、N902iLが発表されている。発売時期は、「903i」シリーズが10月下旬より随時発売、903iTV、903iXシリーズは年明け以降、「SIMPURE」シリーズは年内としている。

 発表会では、NTTドコモ執行役員の夏野剛氏がステージに上がり、903iで搭載されるさまざまな機能を、“Entertainment”、“LifeKit”、“Communication”の3本柱に分類して順に紹介した。ゲームアプリは、容量が大幅に増した「メガゲーム」として、“Entertainment”の中で音楽サービスやワンセグなどとともに語られた。

 夏野氏はメガゲームの紹介で、端末自体のグラフィックス性能が向上している点を強調。「(データの)サイズだけならば他社にも“メガアプリ”などがあるが、グラフィックスの性能が上がらないと使い切れない。今回はそれをきちんとやった結果、アクション系のゲームが相当動くようになった」と述べた。さらに続けて、「(ゲーム)専用機は要りません。携帯で十分です」と、コンシューマゲーム機とも十分に戦える性能であることをアピールした。



■ 会場で触れたメガゲームとプリインストールゲームをチェック

端末の展示とは別に、メガゲームのコーナーも設けられた
 発表会終了後、会場には新端末が並べられ、実際に手にとって試用できた。一部は先日行なわれたメガゲームの発表会で既にレポートしているが、今回新たに会場で公開されたものと、「903i」シリーズにプリインストールされたものをチェックしていく。なお、903iXや903iTVシリーズはモックアップのみの展示となったため、プリインストールアプリのレポートは「903i」シリーズ6機種のみとなる。



・D903i

「珍さんの釣り物語」はスピードセレクターがリール代わり。画面を横向きにして遊ぶ
 ホイールをまわすように操作する「スピードセレクター」を生かした釣りゲームアプリ「珍さんの釣り物語」をプリインストール。D902iSでプリインストールされたものと同じ内容で、スピードセレクターをリールに見立てて釣りができる。ちなみに「珍さん」とは、プレーヤーキャラクタのパンダのこと。



・F903i

 東北大学川島隆太教授監修のアプリ「ケータイ能力ストレッチング」を始め、「A列車で行こうi for F」、「ZOOKEEPER DX F」、「ロジックパズルF」と4本もプリインストールされている。中でも「ケータイ能力ストレッチング」と「A列車で行こうi for F」は全画面アプリになっており、QVGAのスクリーン全体を使用する。

 「ケータイ能力ストレッチング」は、ニンテンドーDS用「脳を鍛える大人のDSトレーニング」に似た構成で、簡単な計算を連続で行なうなどのミニゲームで脳をトレーニングする。数字の入力は携帯電話のボタンがそのまま使用できるため、実は携帯端末と親和性が高い。

4本のゲームがプリインストールされている。数はもちろん「903i」の中で最多 毎日プレイして脳をトレーニングする「ケータイ能力ストレッチング」。携帯電話なので、どこでも気軽にできる 「A列車で行こうi for F」は、ハドソンが配信している「A列車で行こうi」の全画面アプリ版




・N903i

 「桃太郎電鉄JAPAN豪華版」と、「ドラゴンクエスト不思議のダンジョンMOBILE」の2本がプリインストール。N903iの液晶は、VGA+(480×690ドット)と解像度が高いが、ゲームは従来のQVGA用として作られたものが収録されているようだ。

 「桃太郎電鉄JAPAN豪華版」は、ハドソンのボードゲーム「桃太郎電鉄」のアプリ。サイコロを振って日本全国を電車で行き来しつつ、会社の資産を増やしていく。携帯電話のオリジナル機能として、毎月自動的にセーブされるようになっており、移動中などに少しずつ遊べるよう配慮されている。

 「ドラゴンクエスト不思議のダンジョンMOBILE」は、スクウェア・エニックスのRPG「ドラゴンクエストVIII」に登場したヤンガスの少年時代を主人公としたダンジョンRPG。プレイステーション 2用ソフトとして「ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン」が発売されているが、アプリはこの移植ではなく、独自システムの「錬金」などを盛り込んだオリジナルのゲームとなる。既に配信中のタイトルだが、今後はメガiアプリ版(メガゲーム)の配信も予定されている。

「桃太郎電鉄」シリーズのアプリ「桃太郎電鉄JAPAN豪華版」。日本全国を舞台にしたボードゲーム ターン制で展開されるダンジョンRPG「ドラゴンクエスト不思議のダンジョンMOBILE」

【ドラゴンクエスト不思議のダンジョンMOBILE】
(C)2006 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.




・P903i

「ぷよぷよ~ん」と「コラムス」を1本にまとめたアプリ。画面は「ぷよぷよ~ん」
 「DIRGE of CERBERUS LOST EPISODE -FINAL FANTASY VII-」と、「ぷよぷよ~ん&コラムス」の2本をプリインストール。「DIRGE of CERBERUS LOST EPISODE -FINAL FANTASY VII-」は、先日のメガゲームの発表会でも置かれていたので、そちらのレポートをご覧いただきたい。

 「ぷよぷよ~ん&コラムス」は、名前の通り、「ぷよぷよ~ん」と「コラムス」のパズルゲーム2本をセットにしたアプリ。アプリ起動後に、どちらのゲームをプレイするか選択する。いずれも移植作ながら、ビジュアルがうまく再現されており、「ぷよぷよ~ん」の連鎖時のボイスもきちんと収録されている。またBluetoothにも対応しており、近距離のユーザーとの通信対戦も可能。



・SH903i

3本まとめてプリインストールされた「モンスターハンターi for SH」
 「モンスターハンターi for SH」をプリインストール。カプコンが配信している「モンスターハンターi」の3アプリをメガiアプリとして1本にまとめ、画面をQVGAサイズにカスタムしたもの。ゲーム内容に変更はないが、3本まとめてプリインストール、かつ広い画面で遊べるのがメリットとなる。



・SO903i

画面が広くなり、プレイしやすくなった「みんなのGOLFモバイル2+ for SO」
 「みんなのGOLFモバイル2+ for SO」をプリインストール。ソニー・コンピュータエンタテインメントが配信している「みんなのGOLFモバイル2」を、ワイドQVGAいっぱいに表示できるようにしたカスタム版。画面が広く見やすくなったのはもちろん、スコアなどの情報も表示されるようになり、より遊びやすくなっている。



・配信提供されるメガゲーム

 先日の発表会では触れなかった新たなメガゲームとして、タイトーの「ケータイデ EXIT」と、セガの「サクラ大戦」が置かれていた。

 「ケータイデ EXIT」は、PSP用ソフト「EXIT」の移植作。火災が発生したビルなどから、制限時間内に逃げ遅れた人を救出するという、パズル要素の盛り込まれたアクションゲーム。グラフィックスは一見すると2Dなのだが、実は全て3Dで描画されており、キャラクタの動きも非常に滑らかに表現される。操作も元々シンプルなので、携帯端末でも問題なく遊べる。

 「サクラ大戦」は、セガサターンなどで発売されたドラマチックアドベンチャーの移植作。メガゲームにより、フルボイスで展開されるのが最大の特徴。またオープニングからふんだんにムービーが使われているほか、背景がスクロールするシーンもあり、かなりリッチなつくり。選択肢ではきちんと「LIPS」による制限時間があるなど、丁寧に移植されている。ダウンロードサイズは教えてもらえなかったが、ストーリーを章分けして、段階的に配信されるという。配信は12月の予定。

滑らかに動くキャラクタなど、ビジュアルでも目を引く「ケータイデ EXIT」 メガゲームとしてフルボイスで展開されるリッチなコンテンツ「サクラ大戦」 会場での展示はなかったが、メガゲームとして配信される「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」
(C)SEGA


□エヌ・ティ・ティ・ドコモのホームページ
https://www.nttdocomo.co.jp/
□関連情報
【9月15日】NTTドコモ、FOMA 903i用ゲームアプリ発表会を開催
カプコン、スクウェア・エニックスなどから計16タイトル
https://game.watch.impress.co.jp/docs/20060915/docomo.htm

(2006年10月12日)

[Reported by 石田賀津男]



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