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今回発表された端末は、「903i」シリーズでは、D903i、F903i、M903i、P903i、SH903i、SO903iの6機種と、ワンセグ対応機種として、D903iTV、P903iTV、SH903iTVの3機種、HSDPA対応機種として、F903iX HIGH-SPEED、P903iX HIGH-SPEEDの2機種。さらに「SIMPURE」シリーズでは、SIMPURE L1、SIMPURE N1の2機種。またビジネス向け端末として、N902iLが発表されている。発売時期は、「903i」シリーズが10月下旬より随時発売、903iTV、903iXシリーズは年明け以降、「SIMPURE」シリーズは年内としている。 発表会では、NTTドコモ執行役員の夏野剛氏がステージに上がり、903iで搭載されるさまざまな機能を、“Entertainment”、“LifeKit”、“Communication”の3本柱に分類して順に紹介した。ゲームアプリは、容量が大幅に増した「メガゲーム」として、“Entertainment”の中で音楽サービスやワンセグなどとともに語られた。
夏野氏はメガゲームの紹介で、端末自体のグラフィックス性能が向上している点を強調。「(データの)サイズだけならば他社にも“メガアプリ”などがあるが、グラフィックスの性能が上がらないと使い切れない。今回はそれをきちんとやった結果、アクション系のゲームが相当動くようになった」と述べた。さらに続けて、「(ゲーム)専用機は要りません。携帯で十分です」と、コンシューマゲーム機とも十分に戦える性能であることをアピールした。
■ 会場で触れたメガゲームとプリインストールゲームをチェック
・D903i
・F903i 東北大学川島隆太教授監修のアプリ「ケータイ能力ストレッチング」を始め、「A列車で行こうi for F」、「ZOOKEEPER DX F」、「ロジックパズルF」と4本もプリインストールされている。中でも「ケータイ能力ストレッチング」と「A列車で行こうi for F」は全画面アプリになっており、QVGAのスクリーン全体を使用する。
「ケータイ能力ストレッチング」は、ニンテンドーDS用「脳を鍛える大人のDSトレーニング」に似た構成で、簡単な計算を連続で行なうなどのミニゲームで脳をトレーニングする。数字の入力は携帯電話のボタンがそのまま使用できるため、実は携帯端末と親和性が高い。
・N903i 「桃太郎電鉄JAPAN豪華版」と、「ドラゴンクエスト不思議のダンジョンMOBILE」の2本がプリインストール。N903iの液晶は、VGA+(480×690ドット)と解像度が高いが、ゲームは従来のQVGA用として作られたものが収録されているようだ。 「桃太郎電鉄JAPAN豪華版」は、ハドソンのボードゲーム「桃太郎電鉄」のアプリ。サイコロを振って日本全国を電車で行き来しつつ、会社の資産を増やしていく。携帯電話のオリジナル機能として、毎月自動的にセーブされるようになっており、移動中などに少しずつ遊べるよう配慮されている。
「ドラゴンクエスト不思議のダンジョンMOBILE」は、スクウェア・エニックスのRPG「ドラゴンクエストVIII」に登場したヤンガスの少年時代を主人公としたダンジョンRPG。プレイステーション 2用ソフトとして「ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン」が発売されているが、アプリはこの移植ではなく、独自システムの「錬金」などを盛り込んだオリジナルのゲームとなる。既に配信中のタイトルだが、今後はメガiアプリ版(メガゲーム)の配信も予定されている。
・P903i
「ぷよぷよ~ん&コラムス」は、名前の通り、「ぷよぷよ~ん」と「コラムス」のパズルゲーム2本をセットにしたアプリ。アプリ起動後に、どちらのゲームをプレイするか選択する。いずれも移植作ながら、ビジュアルがうまく再現されており、「ぷよぷよ~ん」の連鎖時のボイスもきちんと収録されている。またBluetoothにも対応しており、近距離のユーザーとの通信対戦も可能。
・SH903i
・SO903i
・配信提供されるメガゲーム 先日の発表会では触れなかった新たなメガゲームとして、タイトーの「ケータイデ EXIT」と、セガの「サクラ大戦」が置かれていた。 「ケータイデ EXIT」は、PSP用ソフト「EXIT」の移植作。火災が発生したビルなどから、制限時間内に逃げ遅れた人を救出するという、パズル要素の盛り込まれたアクションゲーム。グラフィックスは一見すると2Dなのだが、実は全て3Dで描画されており、キャラクタの動きも非常に滑らかに表現される。操作も元々シンプルなので、携帯端末でも問題なく遊べる。
「サクラ大戦」は、セガサターンなどで発売されたドラマチックアドベンチャーの移植作。メガゲームにより、フルボイスで展開されるのが最大の特徴。またオープニングからふんだんにムービーが使われているほか、背景がスクロールするシーンもあり、かなりリッチなつくり。選択肢ではきちんと「LIPS」による制限時間があるなど、丁寧に移植されている。ダウンロードサイズは教えてもらえなかったが、ストーリーを章分けして、段階的に配信されるという。配信は12月の予定。
□エヌ・ティ・ティ・ドコモのホームページ https://www.nttdocomo.co.jp/ □関連情報 【9月15日】NTTドコモ、FOMA 903i用ゲームアプリ発表会を開催 カプコン、スクウェア・エニックスなどから計16タイトル https://game.watch.impress.co.jp/docs/20060915/docomo.htm (2006年10月12日) [Reported by 石田賀津男]
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