主演・上遠野太洸『ガキ☆ロック~浅草六区人情物語~』インタビュー
「第23回ジュノン・スーパーボーイコンテスト」でのグランプリをキッカケに、舞台・映画・ドラマと幅広く活動し、4月14日より配信となるAmazonプライム・ビデオのオリジナルドラマ『ガキ☆ロック~浅草六区人情物語~』で浅草を走り回る主人公・志村源を演じる、注目の若手俳優・上遠野太洸(かとおの たいこう)さんにインタビュー!
Q.映画『ガキ☆ロック』(2014年公開)に続き、ドラマでも主人公の志村源を演じられますが、お気持ちはいかがですか?
映画版でできなかったことをやろうという気持ちでいます。当時の未熟だった部分を、今まで培ってきたもので埋めたいと思いました。元気いっぱいな志村源という役を演じるだけで精一杯だったのですが、今回は気持ちの余裕も多少ありますし、相手の言葉を聞いて、その上で自分の考えを押し通すように演じることを心がけています。
Q.共演のみなさんとの再会は緊張や恥ずかしさはありましたか?
スチール撮影で再会したのですが、軽い緊張はありました。でも、前回出来上がっていた関係性もあるので、スムーズに撮影に入れましたね。
Q.演じた志村源とご自身の重なる部分はありますか?
源みたいに直情的なタイプではないですけど、熱い言葉や思いに共感しているので、憧れに近いような、同じ気質は持っているかなと思います。
Q. 男気ある江戸っ子で浅草の寅さんのような志村源ですが、実際にいたら友達になりたいですか?
うーん、どうだろうなぁ。すごくいい人でカッコイイし、自分がそうなれたらと思う部分もあるんですけど……ちょっと面倒くさいですね(笑)周りを振り回すし、突っ走るし。それをフォローできる自信があれば友達になりたいと思いますけど、あまりなくて。マコト(前田公輝)とかジミー(川村陽介)とかまっつん(中村僚志)は、源と似たような部分を持っているからこそ、絆があるんだろうなと。
Q.ロケ地である浅草を走り回っていますが、街の印象はどうですか?
落ち着きますね。渋谷や新宿のような人の多さによるソワソワ感がないんですよね。東京なのにいい意味で田舎臭さがあって、心安らげる場所ですね。
Q.「第23回ジュノン・スーパーボーイコンテスト」でグランプリを受賞されましたが、当時の心境を覚えていますか?
受験生だったので進学するつもりでいました。審査のときにAOKI賞を狙ってスーツで行ったんですが、選ばれなくてヘコみました。でもグランプリに選ばれて、頭が真っ白になって、そのまま取材陣に囲まれて。今だから言えますけど、正直なところ「俺の将来が勝手に決まっちゃった……」というのが心境でしたね。
Q.様々なジャンルに出演されていますが、ターニングポイントだと感じた時期はありますか?
『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』の時は、芝居なんてしたことがない状況だったので、現場で「役者やめちまえ!」とか言われたこともありました。芝居での感情の出し方がわからず、表情が動かなくなったりもしましたが、2011年の『SAKURA』という舞台で、演出家の方から感情の出し方のメソッドを受けて楽になったというか。自由な発想で色々やってみたら面白いなと思えて、そこから徐々に変わっていったので、ある意味ターニングポイントですね。
Q.憧れている役者さんや共演してみたい方はいますか?
香川照之さんですね。熱量が強くて、考えられた芝居をしつつも自由という境地ってすごいなと思います。
Q.休日はアクティブに過ごしますか?引きこもる派ですか?
引きこもる派ですね。実家に猫がいるんですけど、もう本当に可愛いんですよ。こっちでも早く飼いたいと思っているので、飼ったら本格的に引きこもりになっちゃいます(笑)
Q.座右の銘や、心の支えにしている言葉はありますか?
役者として山あり谷ありで、考えすぎちゃうタイプなので、すごくヘコんでしまう事もあったんです。最初は叫んだりもしましたが、ある時から「死ぬわけじゃないし」って思ったらすごく楽になったんです。この先もオーディションに落ちたり、仕事が全然なくなっても、最悪でも「死にはしない」と思ったら楽になりました。究極ですけど(笑)
Q.最後に本作を楽しみにしている方々へ、メッセージをお願いします。
浅草の素晴らしさはもちろんですが、浅草だからこその人の繋がりを感じて欲しいですね。田舎だとご近所付き合いが当たり前にありますが、東京って、そういうのがなかなかない。でも、浅草には普通にあるんですよ。あと、“自分を犠牲にして、人のために動くことへの尊さ”ですね。その全てが正しい訳ではないですけど、誰の目線で見るかによって変わると思うんです。源の目線で見れば源の言っていることは正しいですけど、相手の目線から見れば、相手なりの事情を持っているかもしれないとか。正義って一方通行じゃないというところを感じてもらいたいです。
取材・文:南野こずえ、スチール撮影:松井和幸
『ガキ☆ロック~浅草六区人情物語~』
4月14日(金)amazonプライムにて配信開始!
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