【北斗】秋サケの味覚を満喫する一大イベント「第36回北斗市茂辺地さけまつり」(実行委主催)が3日、茂辺地川下流河川敷特設会場で開かれた。恒例のメイン行事「さけのつかみどり」などが行われ、市民ら約7000人がステージを楽しんだり、サケの味に舌鼓を打つなどした。
秋サケの定置網漁が道東を中心に記録的不漁となる中、茂辺地周辺のサケ漁は10月1日からの約1カ月間で約260トンと、「例年よりやや上回る」(実行委)好漁で、まつりにもサケをたっぷりと用意。恒例のサケ鍋1000食の無料サービスに長蛇の列ができた。
「つかみどり」は午前と午後の2回行い、子どもたちを中心に計約240人が参加。サケ約450匹が泳ぎまわる特設プールで、跳ねによるしぶきを受けながら、つかみどりに夢中になっていた。ほぼ毎年参加しているという北斗久根別小学校6年の田中一真路(いちろ)君(12)は「今まで参加した中で一番大きなサケを自力で取ることができてうれしい」と満面の笑顔を見せた。
会場では昨年に続き、函館水産高校(野呂俊夫校長)の2年生4人が、同校で加工した茂辺地産サケトバチップスを販売。昨年より35袋多い190袋(1袋80グラム)を用意したが、昨年より3分早い22分で完売した。列の先頭に並んでいた市内の山本静子さん(69)は「函水さんのツナの缶詰がおいしかったと評判で、ブランドのものを食べてみたかった。ようやく手に入れることができ、食べるのが楽しみです」と話していた。
このほか、市公式キャラクター「ずーしーほっきー」が参加した茂別音頭の披露や茂辺地小中生による「よさこいソーラン」などのステージも大盛り上がりだった。(半澤孝平)