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概要編集

学校ごとに定められた規則のことである。(※大学等高等教育諸学校や学校教育法上の学校以外の学校(省庁大学校等)も)

内規又は内則又は規約とも言える団体独自で定めた規則の一種といえる。

違反した場合の罰則は学校によって大きな差があるが、場合によっては退学又は一定期間の授業単位剥奪や停学という処分、年度末であれば卒業証書授与式参加不可が下されることになる。

宗教系の学校だと罰として写経や宗教に基づいた隔離部屋行きなどの処分もあったりする。


概ね、頭髪のやスカート丈などに制限が加えられることも多く定期的に検査のある学校もある。

ゆるいめの学校でも髪の色を染めたりピアス着用は禁止の学校は多い。

近年では携帯電話(スマートフォン)の持ち込みに言及した校則も多く、「全面、又は原則持ち込み禁止」(中高一貫の際、高校ですら低偏差値や完全一貫体系に多く、後は瀬戸内海を始めとした南海、九州等と言った地方によって見受けられる傾向がある)から「校内で電源を切る」(高校での偏差値が中の上となる際、「修業次は放課後迄教員に預ける」が加わる事を条件に緩和され得る傾向がある)、「授業中は電源を切る」と対応は幅広い。近年は災害やコロナ対応などもあり緩和されている学校も増えている。

中には使用する革靴の形状・メーカーも指定する学校がある(女子校で多いが、盗難防止の観点から男子校でも指定する学校がある)。

厳格な学校だと髪の色髪型や服装、休暇中のアルバイト可否だけでなく「男女交際禁止」「髪を結ぶヘアゴムの色指定」などもある。


自転車通学の範囲についても校則で規定があることが多いが高校生以上だと、バイクや自動車の免許取得の可否について定められている場合も多い。

一時期は人命尊重の観点から、「免許を取らせない(教習所へも行かせない)」「買わせない」「運転させない」という「3ない運動」が展開されていた時代もあった。

一方で、立地上自転車通学が困難なためバイク通学が認められる高校も山間部などには実在し、実業系高校だと就職が決まったら免許取得可能になる学校もある。

高校生以上では学業最優先の観点からアルバイトの可否も校則に盛り込まれ、「全面禁止」から「長期休業中のみ可能」「家庭の事情による」など様々である。


管理教育全盛期には「男子生徒は丸刈り強制」などの校則が頻発したが、時代に合わせて緩和されている部分もある。

「下着の色まで指定される」というレベルだとプライバシーの侵害として物議を醸すことも多く、現在でも学校によっては「ポニーテール禁止」「小学校で女子児童のブラジャー着用禁止」などの理不尽校則が残っているところがあり度々問題視されている。

中には生まれつきの髪の色が薄い生徒を無理やり染めさせるという本末転倒なところも未だ存在する。

それらの人権侵害や人種差別が現在ではブラック校則と呼ばれている。


校則の厳しさは学校によっても差が大きく、宗教的な観点から厳格である学校も少なくない。

現在でも教員が定規を持ってスカート丈を測るレベルの学校も、往年より減ったとはいえなくなってはいない。


トップクラスの進学校だと放置しても大丈夫と見なされているのか意外とゆるいところが多く、東大への合格率トップクラスの麻布高校灘高校、地方でも札幌南高校のフリーダムさは知られている。

「受験少年院」と揶揄されるような微妙な位置の進学校や、底辺校寸前と言われているクラスの学校では厳しいところが多い(進学コースが微妙な偏差値でも一般的なコースが一般水準より低ければ締め付けが目立つ傾向もよく見られる)。

地域差も大きく、熊本県鹿児島県では厳しいところが多く管理教育全盛期は千葉県や愛知県が特に厳しいと言われており、現在も一部に厳しいと言われる学校がある。

一方、近年の福岡県岐阜県では往年より緩和のケースが出ている。

外国の校則編集

日本だけでなく外国でも厳しい校則は存在する。

韓国では化粧品持ち込み禁止で没収される学校も多い。

イギリスでも髪型などに厳しい学校はあり、物議をかもすこともある。

アメリカでは「私服通学で一見ゆるく見えるが、実は事細かにNG事項が定められた校則がある」学校も少なくない。


国によっては軍関係などでない一般大学でも高校生以下のような校則が存在する。

タイは大学で基本形が共通の制服があるが(バックルや着こなしが各校違う)、学校によっては着こなし方に規制がある。

ベトナムインドの大学でも保守的なスタイルの校則が論争となることがある。


裏校則編集

正式な学校の校則ではなく、生徒が非公式に暗黙の了解で作っているようなマイルールを指す。

運動部吹奏楽部などで発生しやすく、「1年生は靴下を白だけ」などと指示されたりし、逆らう後輩がシメられたりするためいじめやしごきに繋がりやすいと問題視されている。


校則が厳しい学校(日本)編集

実在の学校編集

学校教育法上の学校編集

一条校専修学校専門学校等)、各種学校を指す。

男女交際禁止など厳格であることを卒業生のタレントたちが度々ネタにしている。

仕事の役柄で髪を染めるときは届け出が必要。

  • 熊本工業高校※熊本地震で条件として使用制限が付いて携帯電話が持ち込めるようになった
  • 金城学院
  • キリスト教愛真高校

SEALDsの中心的メンバーを多数輩出した全寮制学校。

服は私服だが男女交際や携帯・雑誌・漫画の持ち込みが禁止。洗濯は手洗い。

  • 基督教独立学園高校

上記の愛真高校の姉妹校で、同じくSEALDsメンバーを輩出している全寮制学校。

私服だが漫画、雑誌、スマホを始めとした携帯電話、ドライヤーの持ち込み禁止。

文部科学省所管外編集

※学校教育法上の学校以外のものを指す。


現在は緩和編集

  • PL学園 野球部全盛期は厳格な野球部限定の掟が存在した。
  • 日生学園 浜田雅功らが在籍した当時は超ハードスパルタ教育で知られていた。現在は校名も変わり大幅に緩和されている。
  • 洗足学園中学高等学校 登下校時のスマートフォンを始めとした携帯電話使用は完全緩和したが、自転車通学は不可
  • 真和高等学校 スマートフォンを始めとした携帯電話は嘗てに比べ、校内での使用不可に留められた
  • 宝塚音楽学校(各種学校):寮の個室化などにより緩和。

フィクションの校則が厳しい学校編集


関連タグ編集

学園 ブラック校則 エロ校則

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