概要
シティーハンターにおける最大の敵対勢力。長老(メイヨール)こと海原神が率いる麻薬密売組織。本拠地は中南米。
エンジェルダストを使用し失敗や裏切り者といった邪魔者を始末し、日本侵攻の機会を狙い暗躍している。
冴羽獠にとっては因縁の相手でもある。
作中では序盤に登場し獠とぶつかり合ったが何度か排除に失敗した後は物語が終盤になるまで出番が無かった。
アニメ版
ユニオン・テオーペは登場せず代わりに新興組織「赤いペガサス」が登場する。
『シティハンター2』第27話では、赤いペガサス壊滅後は残党であるギルモアが新たに赤いペガサスを立ち上げているが、以前ほどの規模はない。
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なお、劇場版では赤いペガサスはユニオン・テオーペの下部組織という位置付けになった。劇場版に際して再び赤いペガサスが登場している。
メンバー
長老(メイヨール)
ユニオン・テオーペの創設者にして指導者。絶対的な存在として部下たちに恐れられている。
幹部
- 将軍(ジェネラル)
幹部の1人。宝石店の運営を担当する。全身を改造して銃火器を埋め込んだサイボーグであり、その戦闘力を見込まれ冴羽獠の暗殺を任される。
美醜の好みが激しいナルシスト。同僚である男爵のことも豚扱いして嫌っていた。部下の失態は許さず即座に処刑する冷酷な男。しかしそんな彼ですらも長老には頭が上がらない。
アニメ版では赤いペガサスに雇われた殺し屋という設定になった。槇村の暗殺を執行する役回りとなり、振る舞いも原作のような情けない部分はない。
舞台版では序盤で槇村を組織に勧誘するが拒否され銃撃戦となる。槇村に撃たれて態勢を崩し敗北した……かに思われた。これは演技であり、卑怯にも槇村が見逃して立ち去ろうと背を向けたところで改造右腕のマシンガンで射殺した。
- 男爵(バロン)
幹部の1人。カジノの運営を担当する。金と欲に塗れた小太りの中年で、いかにも成金と言った風貌をしている。将軍には「豚」と呼ばれて見下されていた。
槇村秀幸を殺された獠の報復により毒針を仕込んだ指輪で毒殺される。
- シルキークラブの幹部(ガルシア)
幹部の1人。接待飲食店シルキークラブの運営を隠れ蓑に麻薬の密輸を担当する。従業員の女性たちにまで麻薬を投与して言いなりにしていた。
敵対する組織のボスを殺す依頼を槇村秀幸に持ち掛けるも拒否される。報復としてチンピラの大男にエンジェルダストを投与して刺客にし、槇村を殺させた。その後、獠によってチンピラは始末され、自身も頭を撃ち抜かれて射殺された。これを皮切りにシティーハンターとユニオン・テオーペの戦争が幕を開けた。
アニメ版では新興組織「赤いペガサス」の首領ガルシアという設定になっている。
アニメオリジナル
- ギルモア
赤いペガサスの残党。ガルシアが殺された後、組織を新たに立ち上げた。
金髪の大男で将軍と同じく全身をサイボーグ化しており、獠に引けを取らない強さを誇る。右腕は砲身に改造されており、銃弾がもちろん催眠ガス弾も撃ち出せる。しかも接近戦用に鍵爪に替えることも可能で船体の壁程度なら貫いてしまう。また身に着けているマントは防弾仕様のためカーテンのように広げて銃弾を防御出来る。
現在は組織の拡大を目論んでおり、かつての栄光を取り戻すべく暗黒街の頂点に立とうとする。そのために麻薬ルートに関する資料(フロッピーディスク)を狙っていた。一方で自身は海坊主を幹部待遇で誘うなど人材集めも行っている。
獠に対して「貴様を殺せば地獄の仲間たちも喜ぶだろう」と口にするなど組織に対する忠誠心があったようである。
- ネルソン
ギルモアの協力者にして新生・赤いペガサスの創設メンバーの1人。
インターポールの捜査官という立場を隠れ蓑に麻薬の密輸など悪事を働いて私腹を肥やしていた。
ギルモアが組織を立ち上げられたのもネルソンの協力があったからである。ギルモアが暴力担当ならネルソンは知略担当と言ったところか。もっともネルソンに仲間意識などなく、用が済めばギルモアを殺す気でいた。
ウェットワークス
劇場版に登場するユニオン・テオーペの暗殺チーム。
- アンジー / アンジェリーナ=ドロティーア・オーシアノス
暗殺チーム「ウェットワークス」の1人。海原に忠誠を誓っているがシティーハンターを倒すべく勝手に来日したことで裏切者の烙印を押される。
- ピラルクー
暗殺チーム「ウェットワークス」の1人。アンジーの追跡・始末のために送り込まれた刺客。
- エスパーダ
暗殺チーム「ウェットワークス」の1人。アンジーの追跡・始末のために送り込まれた刺客。