T・ジョイとは、株式会社ティ・ジョイが運営するシネマコンプレックス(映画館)である。東映グループの1つである(ただし東映の100%子会社ではない)。
時は1990年代末。当時の映画業界は、ワーナー・マイカル・シネマズを始めとする外資系シネコンチェーンが台頭し、それに対抗するために大手映画会社の東宝や松竹なども独自にシネコンを開館させるという状況だった。
一方、従来型の映画館で満足していた[1]東映は、自社制作の映画『鉄道員(ぽっぽや)』がシネコンで大ヒットしているということや、不動産事業の伸び悩みなどから、従来型の映画館を整理し、ようやく自前のシネコンチェーンを作ることを決定。東映の映画を上映している他のシネコン会社(東急レクリエーションやシネマサンシャインなど)からも出資をしてもらい、2000年に東映の元社長・岡田茂の息子、岡田裕介を社長にして会社を設立した。
そして2001年、茂の出身地、東広島に1号館をオープン。同館は、フィルムでの上映が一般的だった当時としては珍しく(というか日本初の)デジタルプロジェクターを設置したデジタルシネマ対応劇場となっていたことから、注目を浴びた。
その後も、東映の初代社長の出身地・新潟や大泉撮影所の中など、東映ゆかりの地を中心に徐々に拡大していった。
直営の映画館もあるが、共同経営の映画館を運営していることが多い。ただし、新宿バルト9、横浜ブルク13、こうのすシネマ、梅田ブルク7、広島バルト11、鹿児島ミッテ10についてはシステムはT・ジョイのものを使用しているため、事実上T・ジョイの劇場として扱われている。
オンラインチケット予約サービスとして「KINEZO」があり、スマートフォンからもアプリ「キネパス」を使用して予約が可能である。この「KINEZO」はオンライン予約としては珍しい現金払いが可能となっている。なお、ムビチケ対応は他の大手シネコンチェーンから大きく遅れを取っていたが、2016年10月25日にようやく対応した。
なお、共通のポイントカードは存在しない。
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最終更新:2024/12/14(土) 18:00
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