忍術とは、忍者になる者が身につける武術である。「忍術の道場に通う」「甲賀市の忍者村で忍術体験をする」
忍術とは諜報、窃盗、暗殺、敵方のかく乱、武術の混合である。もっと具体的に言うと剣術、体術、手裏剣術、暗器を使った武術、弓術、鉈術、斧術、鎌術のような武術全般から、巫女や虚無僧、町人や町娘に化ける変装の技術、潜入する地方の方言のマスター、逃走術、城や屋敷に忍び込み、バレないように窃盗する技術、火薬や薬草や気象の知識や野外でのサバイバル術...などといった地味なモノまであった。
所謂五遁の術も火薬や煙で相手の目をくらませてその間に相手を攻撃したり逃げる(火遁)、岩やあらかじめ用意した穴に隠れる(土遁)、木の影や木の上、畑や田んぼに隠れる(木遁)、水の中に隠れる、水音を立てて自分の居場所を誤認させる、水練(水遁)、金で敵を買収したり、金を撒いて追手がそれを拾っているうちに逃げる、金属片を遠くに投げて自分の居場所を誤認させる(金遁)という、漫画における五遁の術に比べれば非常に地味なモノであったようだ。
流派としては柳生心眼流の南方伝、玉虎流、備前流、伊賀流、甲賀流、才賀流、根来流、戸隠流などが有名である。特に初見良昭氏が創設した武神館で有名な戸隠流は海外からも入門者がいるほどで、テレビ番組で取り上げられたこともある。また、三重県伊賀市や滋賀県甲賀市は忍者の里として有名なので忍術をテーマにしたテーマパークなどがある。
妖術や呪い、超能力のようなものは超常現象を引き起こす忍術は、江戸時代の講談から現代の漫画にいたるフィクションが作り上げた忍術像である。
近年では漫画・アニメ『NARUTO』の派手な忍術が特に有名であるが、さかのぼれば江戸時代にはすでに『NARUTO』でもモチーフにされているガマ忍術を操る「自来也」が読本・説話・講談の中で生まれている。自来也は明治から昭和にかけて何度も翻案されては小説・映画・ドラマなどの中に登場し、忍術が人外の不可思議な術であるという印象を与え続けた。
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最終更新:2024/12/15(日) 06:00
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