口とは (クチとは) [単語記事]

口とは、動物に備わっている、外と繋がっている器官である。

転じて外へ出入りする場所のこともいう。例：入り口、出口、非常口、蛇口、（駅の）東口、・・。

字がロ、□と似ているが別ものである。

ヒトの場合、口は声・言葉を発する場所であるので、話すこと・おしゃべりを口にたとえる。
（例：無口、早口、悪口、口が悪い、口が減らない）

概要

口は外に繋がっており、目と同様に任意・自在に開閉できる。

唾液などで常に湿潤、様々な菌がいる。口内やキスなどどこかエロく感じることも。

食べ物や水を取り入れる、呼吸によって酸素を取り込む、音や声を発するのに用いられる。

脊椎動物の場合には、口の中（口腔）に歯と舌があり、口のへりに唇がある。歯は食べ物をちぎったり噛み砕くのに使われる。舌は味覚器官で食べ物を飲み込んだり発音・発声にも使われる。

犬やワニ・サメなどは牙・顎の力も含めて捕食のための武器となる。

一部の動物は長い鼻先（マズル）の先やそれと並行に口が配置され、顔先を突っ込んで川の水などを飲む様子が見られる。鳥類などはそれ丸ごとくちばしと呼ばれる場合も多い。

口からは消化を助ける分泌液が出される。口腔の上部、鼻腔と隔てている部分を口蓋という。口腔は喉を通って食道などの消化器官に繋がっている。

異物を飲み込んだり体調不良、傷病によって口から嘔吐・吐血といった反応が起きる。

顔の下の方にあり、鼻の下に位置する。

口の形で感情を表したり、それを見て他人が感情を読み取る。

口内環境が悪いと「口が臭い」などと言われるため、エチケット・マナーのひとつにもされる。

割とデリケートで神経も過敏なため、口内炎や虫歯ができると困る。ボクシング等では舌を噛まないようマウスピースを噛むこととなる。

傷病者に対しては経口投与を行う場合も多い。最も便利で安全だが消化管を通ることや他の飲食物の影響を受ける、粉薬では「良薬口に苦し」というように苦くて飲めない欠点もある。

乳幼児などが誤って口に入れても吐き出すよう、玩具などに無害な苦味剤を意図的に添付するものも。

顔文字やイラストでは・、へ、V、ー、ω、Д、∀といった形で描かれる場合もある。
口の開き具合や形、歯や舌の見え方によっても千差万別で奥が深い。

何とは言わないがいろいろな物を舐めたり咥えることができる。タバコとか、棒キャンディーとか。
パンを咥えて男子高校生にぶつかり、恋愛フラグを立てる際にも必要になる。

人間のような自在に動く手のない動物などがカゴを運搬したり、ロープ等を牽引するのに用いられる場合もある。

口

𠮚

𠙵

⼝

意味: くち、穴、出入りする場所、しゃべる、声を発する、言葉、飲み食い、味覚、人の数、とくに女性の人口、という意味がある。〔説文解字・巻二〕には「人の言食する所以なり」とある。
字形: 口の開いたところの象形。
音訓: 音読みはコウ（漢音）、ク（呉音）、訓読みは、くち、くちずから。名のりに、あき・ひろ、などがある。
規格・区分: 常用漢字であり、小学校1年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
部首: 口は部首口部を作る。くちや声に関することを表す意符として用いられる。また口と同じ字形で祝器を表す字があり、それは儀礼に関することを表す意符として用いられる。
声符: 口を声符とする漢字には、𨙫、叩、𧥣、釦、などがある。
語彙: 口案・口淫・口禍・口蓋・口角・口給・口腔・口径・口語・口実・口授・口臭・口上・口舌・口銭・口頭・口調・口伝・口蜜腹剣・口論