使徒(しと)とは、「使い」のことである。宗教的な意味合いがあり、「神の使い」やそれに類するものを指すことが多い。
日本語として使徒と言えば神道の神の使いは差さず主にキリスト教やイスラム教などアジア圏外の神の使いのことを指すことが多い。
新約聖書内の言葉、ギリシア語「アポストロス」の和訳語である。この「アポストロス」は単なる単語として直訳すると「使い」「送られた者」「使節」「大使」等を指す言葉であるとのこと。
聖書の中ではこの「アポストロス」は単なる使いと言う意味で使用されている箇所と、宗教的敬意を込めたニュアンスで記載されている箇所がある。後者が「使徒」と訳される。
ちなみに現在の中国語の聖書でも、該当部分は「使徒」と訳されているらしい。日本語のキリスト教の歴史では漢文聖書が入ってきたこともあったらしいので、中国語が先で日本が影響されたのかもしれない。また逆に、中国語が日本語に影響された可能性もある(現在の中国語には日本語由来の言葉も多数ある)。
イエス・キリストの12人の高弟のことを指すが、それに近しい者、例えばキリスト教の布教に尽力したパウロ、バルナバ、テモテなどを指しても用いられることがある。特にパウロは自分が使徒であることを強く主張している。
転じてキリスト教の布教において重要な役割を担った人物(例としてフランシスコ・ザビエル)にも「使徒」(正教会では亜使徒)の称号が送られるようになった。
十二使徒の定義は『ルカによる福音書』によるものが一般的である。
新約聖書の内、「ルカによる福音書」以外では、これら以外の名前が十二使徒として挙げられていることもある。その場合は上記どれかの人物と同一人物で別名であろうと解釈される事が多いようだ。
例としては、『マルコによる福音書』や『マタイによる福音書』には「タダイ」と言う使徒が出てくるが、これは上記の内「ヤコブの子ユダ」と同一人物と解釈される。また、『ヨハネによる福音書』には「ナタナエル」という名が出てくるが、これは上記の内「バルトロマイ」と同一人物と解釈される。
なお、イスカリオテのユダは御存じのとおりキリストを裏切ったことで有名であるが、イスカリオテのユダが欠けて十一人になったことが嫌だったのか、使徒たちはマッテヤ(マティア)と言う人物を欠員補充メンバーとして新たな十二人目の使徒に迎えている。ちなみにマッテヤ以外にももう一人候補がいたがどちらを使徒にするか選べず、最後はくじ引きで決めている。
イスラム教においては神の使いの事を指し、すなわち預言者と同義である。イスラム教の開祖であるムハンマドや、イスラム教において重要な預言者として扱われるムーサー(モーセ)、イーサー(イエス・キリスト)などが相当する。
掲示板
34 ななしのよっしん
2015/01/01(木) 10:10:48 ID: IsgWzSVeMp
ダイの大冒険の主人公達も作中で「アバンの使徒」という呼ばれ方をする
35 ななしのよっしん
2018/01/05(金) 13:09:07 ID: nOmnKP2NjM
てかangelも使徒でしょ。天とか余計についてるけど
なぜか日本語訳されると余計なものが付いてくる特に聖書関係
36 ななしのよっしん
2020/12/29(火) 09:38:42 ID: JP0qwXKBAH
>>35
天使(angel)の元のギリシャ語は angelos
こちらも、使いの者(人間)の場合もあれば、天からの使い(天使)の場合もある
天からの使いの場合は、わかりやすく天使と訳しているんだと思う
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/14(土) 06:00
最終更新:2024/12/14(土) 06:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。