クローン(clone)とは、古代ギリシャ語の「κλών」という単語が語源となっており、アルファベット表記では「klōn」と書かれる。その内容は「複数の小枝」を意味する。
現在は英語圏の学者が上記の単語を学術的に引用した「1個の細胞が細胞分裂して増えた細胞の集まり」「細胞の複製」「人間の複製」などの意味で使われている。(元々クローンは植物の細胞研究から始まったのが語源との繋がり)
また、さらにその意味から発展した「そっくりな物」「そっくりな商品」などの意味にも転じている。
日本で「クローン」と言えば、学術的な内容の意味でも使われる他、「複製人間」「そっくりさん」「そっくり」の意味でも使われている。
またインターネットの無料ゲーム界隈では、正規作品にそっくりなゲームを「クローンゲーム」と呼び著作権ギリギリの範囲で多くの人に楽しまれている。(例:ドラゴンクエストにそっくりなゲーム=ドラクエクローン)
プログラミングの分野では、(特にオブジェクト指向プログラミングで)オブジェクトを内部状態ごと複製したもの・複製する操作をクローン(clone)と呼ぶ。ちなみにコピペによってソースコードの一部を、同じプログラム内の別の箇所で使い回すために複製したもの・複製する行為をコード・クローン(code clone)と呼ぶ。
サイエンスフィクションを取り扱った映画やアニメ、ゲームや漫画ではこの「クローン」がよく登場し物語を面白くさせている。主に特殊な研究施設(多くは謎の液体が入っているか、何も無い透明なカプセルの中)で成長・誕生し、誕生してから僅か短時間で歩行はおろか通常通り行動できるようになるのが特徴。特に前述のカプセルから誕生する場合は、自力でカプセルを破壊し飛び出して来る場合もある。
他にも、薬物投与や洗脳といった手段を用いる事で創造主(大抵はマッドサイエンティストである)の命令には絶対服従するように調整されていたり(しかし何がしかの事故で反逆・暴走する事も)、身体能力がオリジナルはおろか常人のそれを遥かに凌駕している事もザラにある。さらには、ダメージや致命傷を負っても瞬く間に再生(復活)したり、それらのデータを基にパワーアップするなど普通の人間とは明らかに違う機能が備わっている事もあったりと、クローンの常識を逸脱している事も多いようだ。
クローンなのにオリジナルの能力のみならず記憶まで一緒に引き継いでいるケースも少なからず存在するようだ。
感情表現に乏しいクローンの場合は、人間らしい感情・思考を探し求めるために自らの意志でそれらを模索するため行動を起こす場合も。
やたらと長命なのも特徴である。
現実では大半のクローン生物が1年以内で死亡するにも拘わらず、1年以上普通に生きたり、挙げ句の果てには天寿を全うしたりする。
また現実のクローン生物の大半は誕生してすぐに老化が始まるのだが、フィクション作品のクローンでは老化とは無縁なことが多く、若々しい容姿を常に保っている。ただし『ある時を境に急激に老化が進む』という設定が採用されている作品は意外と多く、その『老化が進むキャラクターが老化を防ぐ手段を必死になって探す』設定と同時に採用されていることが多い。
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クローン生物は①染色体のテロメア(DNAを伸長させる部分)が短い、②染色体の各所がメチル化されている(要は機能停止させられている)という特徴を持っていることが多い。なぜこのような特徴を持つことが多いかは解明されていないが、「細胞分裂が進んだ細胞(テロメアが短縮し、染色体の機能が失われている細胞)を使ってクローン生物を作っているから前述の①と②の問題を持つ生物が生まれる」という説があり、この説を主張する科学者は多い。
DNAが短い上に、DNAの上の遺伝子コードが発現できない…となればクローン生物の多くが短命になってしまうのは言うまでもない。
ただし希に非常に長命なクローン生物が生まれることがあるが、なぜ長命になったのかは諸説あり、はっきりしない。
このテロメアの短縮と染色体のメチル化の謎の解明がクローン研究を行う科学者にとっては最重要課題となっており、特にテロメアの短縮は老化(不老)という人間の永遠のテーマとも深く関わっているため、世界各国で研究が盛んに行われている。
掲示板
148 ななしのよっしん
2024/08/09(金) 10:33:47 ID: 9+QhEUJM2K
臓器や欠損部位を修復交換するゴールドエクスペリエンス的な用途が考えられるなら、食用肉も同じ理屈で作れたりするんだろうかね。
149 ななしのよっしん
2024/10/20(日) 08:30:07 ID: ROEg6tJ6VJ
ALSとかの不治の病の最終手段的な治療法として、素行が良好であることや貢献できる可能性がある等の条件付きで医療目的のクローン認めてもいと思うのだが…
150 ななしのよっしん
2024/10/23(水) 12:21:55 ID: pVYOoJsinS
医療目的でやっても浸透するのかね
クローンじゃなくても息子・娘なら50%遺伝子は一致してるから臓器のスペアとして使えなくはないわけで、
でも現時点で「自分の臓器の予備」として子供を作るやつなんていないだろ
一致率50%の実の子でもそうなんだから、一致率100%のクローン子がいたら、逆に新しくて健康なクローン個体の方に古い個体が持っていた財産や技術を譲渡する方を選ぶんじゃないか
スターウォーズのジャンゴフェットとボバフェットみたいに
生物的にもそっちの方が有利だし
というより「クローンから臓器を奪って古い個体の延命」を選ぶ気質の人類より「新しいクローンに古い個体の社会的バフを受け継がせる」人類の方が圧倒的に繁殖力が高いので、仮に当初は臓器移植として使う人類がいても、あっという間にクローン世代交代派に淘汰されて絶滅するんじゃないか
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/15(日) 01:00
最終更新:2024/12/15(日) 01:00
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