辰とは、以下のことを表す。
十二支
十二支の第5位で年月日、時刻、方位などを表す。十二方位は東南偏東、年は西暦を12で割って余りが8の年、夏暦では3月、時刻は朝の7時から9時を表す。
その他
漢字として
辰
- Unicode
- U+8FB0
- JIS X 0213
- 1-35-4
- 部首
- 辰部
- 画数
- 7画
- 意味
- 震える、動く、伸びる、天体の総称、北極星、房星、日時、太陽と月が交会する、という意味がある。
- また、晨と通用して朝の意味がある。
- 字形
- 諸説ある。
- 蛤などの二枚貝が、足を出しているところの象形説がある。蜃との関係による解釈。辰は蜃の初文である。農業の意味については、貝殻を農作業に用いたから、とする。
- 甲骨文での、石の字形との関係から石製の農具の象形説がある。
- 〔説文解字〕には、「震なり。三月、陽气動き靁電(雷電)振るふ。民の農時なり。物皆生ず。乙、匕に從ふ。匕は芒達(草木の芽生え)に象る。厂は聲なり。辰は房星、天時なり。二に從ふ。二は古文上字なり」とある。
- 音訓
- 音読みはシン、訓読みは、かい、とき、たつ。名のりに、のぶ・のぶる・よし、などがある。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 1951年に人名用漢字に採用された。
- 部首
- 辰は部首、辰部を作る。農作業や振動に関する字が属する。
- 声符
- 辰を声符とする漢字には、侲、唇、宸、娠、屒、振、陙、祳、賑、震、麎、曟などがある。
- 語彙
- 辰緯・辰駕・辰漢・辰極・辰光・辰巳・辰宿
異体字
- 𠨷は、〔説文解字〕や〔玉篇〕に古文とある。
- 𠩟、𨑄は、〔説文〕の注にある古文。
- 𨑃は、〔正字通〕が辰の本字とする字。
- 𠨱は、〔字彙補〕に辰と同じとある異体字。
- 𫝕は俗字。日本では姓などに使われる場合がある。
互換文字
関連項目
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