曖昧さ回避
- 鳥の一種、イカルの別名。鳴き声に特徴があり、「イカルコキー」とも「ツキヒホシー」とも聞こえるという。角のように丈夫なクチバシを持つことから「鵤」と書く。この鳥の読みの由来は不明で下記斑鳩町にあるとも言われ、イカルガが先かイカルが先かという事態になっている。
- 奈良県生駒郡にある町名、斑鳩町(いかるがちょう)のこと。世界遺産「法隆寺」が建っていることで有名。なぜ鳥の名前なのか、どちらが先にあったのか正確な由来は不明。また同名の町が兵庫県にもかつて存在し、名前の由来となった「斑鳩寺(はんきゅうじ)」が存在する。
- ラーメン屋の名前。千代田区北九段にあるとのこと。
- 株式会社トレジャーが製作した縦スクロールシューティングゲーム『斑鳩(IKARUGA、いかるが)』のこと。→本稿で詳述
- マブラヴ オルタネイティヴ及びマブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフターの登場人物及び一族。
- ゲーム及びアニメ『閃乱カグラ』シリーズの登場人物。個別記事参照→斑鳩(閃乱カグラ)
- ライトノベル『ナイツ&マジック』の主人公エルネスティ・エチェバルリアが搭乗するロボット。
個別記事参照→イカルガ(ナイツ&マジック)
斑鳩(シューティングゲーム)
概要
アーケードゲーム版が、2001年12月20日に稼動を開始。ドリームキャスト版が2002年9月5日、ゲームキューブ版が2003年1月16日に発売。Xbox360版が、2008年4月9日にXboxLiveArcadeで配信を開始した。
さらに2012年12月13日にはAndroid移植版がGゲー(ケイブシューなどをAndroidに移植販売しているマーケット)より800円で発売開始された。
最高画質に設定すると据え置き版に並ぶほどの鮮明さになるが3Dシューティングである分必要スペックはかなり高い(GalaxySⅡでも時々処理落ちするほど)。
そしてPC向けに2014年2月19日からSteamでの配信も開始された。価格は9.99ドル。フルHDに対応している。
家庭用ゲーム機であるNintendo Switchでは2018年5月30日から、PlayStation 4では2018年6月29日から配信開始された。
同じ開発チームの『レイディアントシルバーガン』の続編的な位置付けでの作品であり、あちこちにProject RS-2という表記、『レイディアントシルバーガン』をモチーフにした行動、進化したチェインルールなど、直接の繋がりは不明だが、いろいろな繋がりが見られる(RS-1はそのまま Radiant Silvergunの略)。
ゲーム内で多くは語られないが、登場人物やストーリーが丁寧に作られていたり、ゲーム上での演出や(パッケージ等の)グラフィックデザインで「白」と「黒」を効果的に使用する等、細部にわたって世界観が構築されている。
ゲームシステム
自機及び敵機には必ず「白」と「黒」の属性があり、自らの属性の弾を放つ。自機はこの属性を別の属性に入れ替えることが可能である(黒ならば白、白ならば黒のように)。
自機と同属性の弾は吸収することができる。しかし、自機と別属性の弾に触れてしまうようなことがあればミスとなってしまう。弾の吸収により画面左下のパワーゲージが溜まっていき、ゲージが一定量溜まると「力の解放」(ホーミングレーザー)を使うことができる。なお、敵機が自機と別属性ならば(通常ショット、解放ともに)倍のダメージを与え、さらに弾の当り判定も大きくなる。
上記のように独特かつ斬新なシステムのため、回避不可能ともとれる攻撃も遣り過ごすことが可能である。
難易度は三つに分かれている。敵の弾量や耐久力の他、撃ち返し弾の有無が変化する。
イージー ・・・ 撃ち返しなし
ノーマル ・・・ 自機と同属性の敵を破壊した場合のみ撃ち返しあり
ハード ・・・ 自機と同属性、あるいは別属性の敵を破壊しても撃ち返しあり
他のSTGならば撃ち返しは脅威にしかならないが、『斑鳩』の場合はエネルギーとして吸収することができるので、逆に有効利用することもできる。
ストーリー
「鳳来ノ国」・・・・・元々、本州の外れに位置した小国である。しかし、今では自らを「神の力」を得た「神通者」と称し、「選民思想」と「平和統合」の名の元、各地を武力で制圧するまでになっている。 |
我、生きずして死すこと無し。 理想の器、満つらざるとも屈せず。 |
これ、後悔とともに死すこと無し… |
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Chapter:01 理想 ideal 嗚呼、斑鳩が行く・・・・・・ 望まれることなく、浮き世から 捨てられし彼等を動かすもの。 それは、生きる意志を持つ者の 意地に他ならない。 ボス・烏帽子鳥(エボシドリ) |
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試験飛行において、浅見の仏鉄塊と互角に戦った「斑鳩」の存在を危惧した鳳来は、転送装置「不動明王の剣」を包囲する。出撃を決意した森羅達は反攻を開始する。 | |||
Chapter:02 試練 Trial 自らの意志が、強固であるほど様々な試練に苛まれるものだ。 無論、試練を目前に避ける事も出来れば、逃げる事も出来る。 だが、試練の真意は、 そんな己の心を克服することにある。 ボス・仏法僧(ブッポウソウ) |
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以前は、鳳来と敵対していた「阿魏ノ国」。鳳来との戦いに敗れ、今ではその支配下に置かれている。森羅達は国の奪還と、地下に建造中の軍事拠点を叩く為、奇襲を決行する。 | |||
Chapter:03 信念 Faith 浮き世に絶対などというものは 無く、理不尽な思いを胸にして 途方にくれる時もある。 それを乗り越える為には、確固 たる信念と洞察、そして幾分か の行動力を持つ必要がある。 ボス・鶉(ウズラ) |
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戦況は膠着状態になりつつあり、消耗戦による自滅を避けなければならない森羅達は、「鳳来ノ国」へ潜入を試みる。国境へ辿り着いた森羅が見たものは、要塞化した人工の渓谷であった。 | |||
Chapter:04 現実 Reality そして、現実はその姿を現す。 何を求め・・・・・ 何を見て・・・・・ 何を聞き・・・・・ 何を思い・・・・・ 何をしたのか・・ ボス・鶚(ミサゴ) |
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渓谷を越えた森羅が目にしたものは武将「鬼羅」の率いる大部隊であった。圧倒的な力と巨大さを誇る仏鉄塊「鶚」に対し、天内の導き出した戦略は、接近戦により数箇所の弱点部を破壊することだった。
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FinalChapter 輪廻 Metempsychosis やがて一つの因果は、その意志 を元の場所へと回帰させ、記憶 の深淵に刻まれた起源の意識を 思い起こさせるだろう。 故に、斑鳩は行く・・・・・・ ボス・田鳧(タゲリ) |
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斑鳩の登場人物
森羅(シンラ)
主人公の青年。
「己の身が灰燼に帰すとも、後悔の無い生涯としたい」
という信念と若さゆえに、事の本質を見失う無鉄砲さを持っていたりもする。
老人達と共に鳳来との戦いに挑むが、斑鳩の操縦による負担で、肉体は徐々に蝕まれていった。
最後の戦いで、森羅の状態に気づいた老人達は撤退を指示するが、森羅の意思は変わらず
制御装置を解除して「力の解放」を行い、崩壊していく斑鳩と共にこの世から消え去った。
しかし、篝と共に精神体へと変化を遂げ、現世に存在していく事になる。
篝(カガリ)
元々は鳳来の人間であった少女。
森羅に敗れ、助けられた。
敗北当初は自害を望むが、落ち着きを取り戻した後は、森羅達の生き方に興味を持ち
森羅や老人達の言う「自由」という物を見てみたいという理由で、現在は斑鳩の里で暮らしている。
森羅と共に制御装置を解除し「力の解放」を行い絶命するが、精神体へと変化を遂げ、その存在は続いていく。
風守(カザモリ)
斑鳩の里の長老役を担っている老人。
天内、新海達と共に斑鳩を作り上げた一人。
里に墜落した森羅を助け、静養させた。
自由が人を活かす日が来ることを信じて、鳳来との戦いに身を投じる。
天内(アマナイ)
元凄腕の技術者であった老人。
設計から組み立ての大部分をこなしている。
技術屋特有のひねくれた部分があり、人に対してなかなか素直な態度を取れないが、心根は優しい人物。
森羅に制御装置の解除を要請されるが、最後まで反対していた。
しかし、森羅の意思が変わらぬ事を悟り、声もなく泣き崩れ、制御装置を解除した。
森羅「技師……長……制御装置……外してくれるか?」
天内「一度……一度しか撃てんのだぞ!この意味がわかっとるのかッ!」
森羅「……技師長……あんたを信じるよ……」
新海(シンカイ)
斑鳩の里の里長役を務めている老人。
豪快な気質で面倒見の良い人物。
斑鳩を作り上げた一人だが、がさつな作業を嫌う天内からは力仕事しか頼まれないようである。
浅見 影比佐(アサミ カゲヒサ)
1面のボス。
森羅を撃墜し、斑鳩の里へ墜落させた武将。
森羅の言葉に理解を示したが、鳳来の人間として戦う道を選んだ。
森羅「無駄な殺し合いをして何になる。あんたにも分かっているはずだ」
浅見「曲がりなりにも、私は鳳来の人間でな。貴様等の立場は解しても、見逃す訳にはいかぬのだ……」
法角(ホウカク)
2面のボス。
鳳来ノ国と敵対していた「阿魏ノ国」において民間人に無差別攻撃を加えて阿魏を制圧した冷酷な人物。
法角「何を騒いでいるかと来てみれば、性懲りも無くまたおまえらか。
今更廃墟と化した阿魏を取り戻してどうするつもりなのやら……」
森羅「貴様には、何を言っても分かるまい……分からんだろうさ。」
鳳来 天楼(ホウライ テンロウ)
「鳳来ノ国」の支配者である超能力者。
白髪と真っ白な肌を持ち、少女のような顔つきをしているが
顔には老婆の如く皺が刻まれており、彼女の年齢を知る者は誰もいない。
自国の地下空洞において「石のような物体」を発見し、その思念と同調するが
逆にその思念に支配され、狂気に取り付かれてしまう。
産土神黄輝ノ塊(ウブスナガミオウキノカイ)
「鳳来ノ国」の地下空洞から掘り出された謎の物体。
強烈な残留思念を帯びており、別名で「石のような物体」と呼ばれている。
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考察?
レイディアントシルバーガンでは完全なループ、そこから別の世界に進み、斑鳩ではこの呪縛から抜け出す事に成功した…とも考えられる。が、石が爆発し消える前に画面はフェードアウトしEDに進んでしまうため、本当に石のような物が破壊されたのかは謎、実はまだ残ってて再び世界はループという最悪な展開も考えられる。
今作の石のような物が「産土神黄輝ノ塊」と名付けられていることから、ディレクターである井内ひろしそのものであるだとか、これを破壊してしまうと土地そのものが死んでしまうだとか色々な推測が可能なため、その深いメッセージ性もProject-RSシリーズの魅力の一つとなっている。
RS1は流される者、RS2はあらがう者、そしてProject-RS3で完結するみたいな記事もどこかで見た気がするが、今の所RS-3の情報が出て来ないために詳細は不明。最後ぐらいはハッピーエンドにしてくださいよトレジャーさん…。
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