キリコ・キュービィーとは、『装甲騎兵ボトムズ』シリーズの主人公である。
概要
属する団体によって様々な呼び方をされる。
以下は、その代表的なもの。
CVはコメディアンの郷田ほづみが担当、郷田は以降、俳優、声優として本格的に活動していく。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
略歴
アストラギウス銀河を影から支配する“ワイズマン”によって生み出された異能者。
生まれながらのパーフェクトソルジャーとも呼ばれ、非常に高い肉体再生能力(といっても不死者のように、
肉体の一部などから再生するような描写はなく、常人より優れた蘇生能力を持つという程度のよう)と、
自身が存在する周辺の環境さえも変えるほど、異常に高い生存能力を持つため不死身といわれている。
アストラギウス暦7113年~213年に渡って繰り広げられた百年戦争の末期、メルキア軍に従軍。
吸血部隊の異名を持つレッドショルダー隊というテストを経て、まさに歴史の中心となっていくが、
全ては古代超文明の所有者、アストラギウス銀河の神“ワイズマン”が、自らの意思を継ぐ者として、
キリコを迎え入れる為に仕組まれたものだった。
だが、キリコは愛と友情、そして自らの運命を弄んだ者への復讐を選び、ワイズマンを滅ぼす。
キリコが時代から姿を消してすぐ、アストラギウス銀河に強い影響力を持つ宗教、マーティアルによって、
神を殺した男、何者にも服従しない者として“触れ得ざる者”と呼ばれるようになる。
略歴中の用語解説
- ワイズマン
- アストラギウス暦4000年頃に最盛期を迎えた、惑星クエントの民からキリコと同じような特性を持つ、新人類が誕生したが、その好戦的な性格が災いし、叛乱に敗れたあと、銀河の辺境星系へ流された。
- 彼らはクエントへの帰還を熱望し、辺境惑星の文明を高度化する事で、それを果そうとした。
- しかし、その目的が果せるほどに文明が発達した頃にはクエントの文明は衰えており、また、彼ら新人類にも肉体的限界が訪れようとしていた。
- そこで彼らは自らを記憶保存装置に保管し、集合意思体としてアストラギウス銀河を支配しようとした。
- その集合意思体こそがワイズマンである。
- パーフェクトソルジャー
- メルキアのギルガメス軍人ヨラン・ペールゼン大佐(のち少将)の理想“死なない兵士”を実現する形で造られた強化人間。
- その肉体には様々な改造が施され、コンピュータへの対応能力や肉体再生力が強化されているが、副作用で希少な物質であるヂヂリウムの光に一定時間おきに浴びないと能力が出ないという欠点がある。
- この特性はキリコにも当てはまるが(ヂヂリウムの件は別)、これは百年戦争中にペールゼンが驚異的な生存率を誇るキリコに着目し、
- 彼こそを理想の兵士と見た影響が大きいと思われるが、まさに神の業を再現しようとしたものであったわけである。
- なお、パーフェクトソルジャー化された人間の寿命は約2年と非常に短い。
緑に塗りこめられてはいるが、ここは地獄に違いない。
無口・無表情・無愛想で、主人公なのに画面に映っても喋らないことが少なくないキリコだが、アニメ本編や小説、ゲーム中における彼の独白や劇中ナレーションでは、殺伐ながらも詩的な言い回しで我々を楽しませてくれる。曰く、
等々々。こういったセリフはほぼキリコの心中でしか語られないため、ファンからは脳内ポエマー呼ばわりされたり。
また、こういった”らしさ”は、キリコもといボトムズシリーズの監督である高橋良輔氏やメイン脚本家陣のセンスあっての賜物なので、外部の制作品や2次創作で再現しようとすると途端に中二病クサくなりがちな諸刃の剣でもある。
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