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全米家電協会、カメラ分類名に「ミラーレス」を採用

呼称問題が一歩前進か 日本のCIPAは“ノンレフレックス”

CEA(The Consumer Electronics Association。全米家電協会)が、ミラー機構を持たないレンズ交換式カメラを表す用語として「Mirrorless」(ミラーレス)を採用した。CEAは、ラスベガスの家電ショーCESを主催する団体。

CEAはWebページで、カメラの分類を示す3つの言葉を紹介。ミラー機構を持つレンズ交換式カメラの「DSLR」(Digital Single-Lens Reflex Cameras。デジタル一眼レフカメラ)と、ミラー機構を持たないレンズ交換式カメラの「Mirrorless」(Mirrorless Interchangeable Lens Camerasの略称)と、その二者を総称する「ILC」(Interchangeable lens Cameras。レンズ交換式カメラ)が並ぶ。

日本国内では、2012年1月にCIPA(カメラ映像機器工業会)が、“いわゆるミラーレスカメラ”を「ノンレフレックス」カメラと定義。「レンズ交換式の内、光学ファインダーに像を導くミラーを搭載しないもので、具体的には、いわゆる『ミラーレス』『コンパクトシステムカメラ』、レンズ交換式のレンジファインダー、カメラユニット交換式等を計上する」としている。

ちなみに本誌においては、2008年8月にマイクロフォーサーズ規格が発表された際、その構造的な特徴として挙がった「ミラーレス」という言葉や、「レンズ交換式デジタルカメラ」という呼称を使用していたが、2012年1月から上記のCIPAにならって「ノンレフレックス」に統一した。

しかし、その後2012年10月に行なった週刊アンケートにおいて、本誌読者の約7割が“ミラーレスカメラ”と呼んでいることや、その理由として「ノンレフレックスって呼んでるの、デジカメWatchだけだと思います……」といったコメントが集まったことも受け止め、伝わりやすさの観点から“ミラーレスカメラ”という呼び方に落ち着いている。

(本誌:鈴木誠)